訪問レビューのポイント

ディナーで「紀州 葵コース」をいただきました。個室で楽しむ会席の流れや、料理の説明をしてくれた仲居さんの接客を紹介します。本文で触れる鍋料理は今回注文したコースとは別なので、季節の会席と鍋料理を分けて検討する際の参考にしてください。

【 四季の味 ちひろ (和歌山・和歌山市) 】
今回は紀州の四季を五感で堪能できる日本料理のお店「四季の味 ちひろ」さんに行ってきました。
朝、漁港にあがったとびきりの魚介や採れたての地元食材が、四季折々の美味しさを奏でる月替わりの会席料理を愉しんできました。
【コースについて】

今回は記念日などにおすすめの『紀州 葵コース』をディナーでいただきました。
こちらのコースは、素材と向き合い、器ひとつにも思いを込めた料理人の感性が楽しめる会席料理となっています。
訪問時の掲載価格は14,520円/1名(税込・サービス料込)でした。
【お店の外観】

JR 和歌山駅から歩いて8分ほど、南海線 和歌山市駅から車で5分ほど進むと、和の雰囲気が溢れる佇まいのお店を発見。
※専用駐車場は少し離れたところに位置する為、事前に確認しておくと安心です。
【お店の内観・雰囲気】

風格漂う玄関に期待も高まりつつ、仲居さんに案内されエレベーターで2階へ。
風情溢れる通路を進み完全個室に案内していただきました。
趣のある和の雰囲気を基調とした個室では、周りの目を気にせずゆったりとお食事を愉しむことが出来るので、記念日や接待はもちろんのこと、小さなお子様連れの方も安心して利用できるのは嬉しいポイントです。
【お料理・デザート】

先付け『九度山地養卵の玉子豆腐 生雲丹 振り柚子 花穂』
玉子豆腐の上に生雲丹と色鮮やかな花穂が添えられており見た目からとっても華やか。
地養卵を使った玉子豆腐はたまごの甘みと濃厚なコクが感じられます。
磯の香り豊かな添えられた生雲丹は、玉子豆腐と一緒に食べることでより甘みが増し、深い味わいを愉しめました。

椀物『紀伊水道の鱧 竜神椎茸 鶴菜 柚子』
ワクワクしながら蓋を開けるとまずはふわっと良い香りが広がります。
地産である鱧と椎茸の澄まし仕立てとなっており、お出汁をひと口味わうと、爽やかな柚子の香りとともに豊かな風味がお口の中に広がります。
紀伊水道の綺麗な海流の循環がある和歌山沿岸で獲れた鱧は、皮も柔らかくて身の質もよく、淡白ながらも滋味溢れる上品な味わい。
豊かな自然と良質な水で育てられた龍神村産の椎茸は、肉厚で旨味がギュッと凝縮されており、噛めば噛むほどにおいしさが溢れ出てきます。

造里『車海老 海松貝 本鮪 剣烏賊 あしらい一式』
新鮮なお造りの登場にテンションも上がります。
濃厚な旨味とプリプリした食感と弾力が味わえた車海老、まさに”姿の伊勢海老 味の車海老”と称される所以に納得。
海松貝(ミル貝)はコリコリとしながら凝縮感のある独特な食感と爽やかな磯を思わせる香り、そして強い甘みと旨味が感じられました。
良質な脂の乗り、深いコクととろけるような甘みに強い旨味の本鮪はとにかく美味しくて、剣烏賊(ケンサキイカ)はねっとりとした食感と上品な甘みと旨味が口福を届けてくれます。
どれも新鮮で美味しく、ひと口食べるごとに思わず笑みがこぼれてしまうほどでした。

焼八寸
続いて季節の海のごちそうと山の旬の幸が数種類盛られた視覚と味覚で愉しめる贅沢な八寸の登場です。
『鮎一汐』
一夜干しされた鮎は、旨味が凝縮され香ばしい風味があり、塩焼きとは異なる美味しさが愉しめました。
『フルーツトマトレモン煮』
高い糖度のフルーツトマトはレモンの酸味と相性抜群で、さっぱりとした味わいの中でより引き立てられた甘さに感動。
『水雲酢』
日本の伝統的な食材のひとつ”もずく”を酢で和えた一品は、もずくの食感と酢の酸味でさっぱりといただけます。
『蛸早煮と陸蓮根』
柔らかくてしっかりとお味の染みた蛸とおくらの特徴的な食感が見事にマッチしており、お酒もついつい進んでしまいます。
『子持ち昆布と水菜と蓮芋のお浸し』
お浸しは上品な味付けであっさりと。
中でも子持ち昆布はプチプチとした食感が愉しめて昆布の旨味も味わえて非常に良きでした。

強肴『国産牛ヘレ アスパラ ズッキーニ ミックスリーフ 針牛蒡』
丁寧に火入れされた国産牛ヘレのステーキは、お口に入れるとしっとりとした淡白な味わいと上品な甘さ、ジューシーな旨味が感じられてとっても美味しい。
あっさりしたソースと一緒に食べるとお肉の旨味がより引き立てられてこれまた美味。
ステーキの上に添えられた針牛蒡の食感も良いアクセントとなっており、グリルされたお野菜も素材そのものの甘みが感じられました。
鮮やかな色合いでこのお皿のお料理を引き立ててくれているリーフサラダはもちろん新鮮で、さっぱりとしたドレッシングはサラダとの相性もよく、ステーキの味わいを引き出すようにバランスが調えられているように感じました。

揚物『シラサ海老 玉濁黍真丈 甘長唐辛子 抹茶塩』
抹茶塩でいただく揚げたての天ぷらの登場です。
海老の王様であるクルマエビ科のエビであるシラサ海老の天ぷらは、車海老に負けないプリプリの歯ごたえながら柔らかく、海老本来の旨味と上品な甘みが感じられてとっても美味しい。
玉蜀黍(とうもろこし)真丈の天ぷらは、ふわっとした食感ととうもろこしの自然な甘みに何個でも食べたくなるほどで、甘長唐辛子の天ぷらも素材本来のさわやかな風味と甘みに、季節の旬を堪能しました。

食事
締めくくりである御飯・お漬物・お味噌汁の登場です。
『金目鯛と生姜、枝豆の御飯』
ご飯は土鍋で提供され、仲居さんがお席で土鍋の蓋を開けた途端にお部屋に良い薫りがふわっと広がります。
薫りを楽しんでいる間に、手際よくお茶碗にご飯をよそってくれました。
脂の乗った金目鯛の旨味がギュッとつまった土鍋で炊かれた炊き込みご飯は、生姜の香りと枝豆の甘みが非常にマッチしており、ひと口頬張るごとにお口の中に幸せが広がります。
『香の物』
あっさりとした味わいのきゅうりや大根のお漬物は丁度良い量で炊き込みご飯との相性も良かったです。
『留椀』
留椀のお味噌汁もお出汁の香りが豊かで、炊き込みご飯の風味を引き立てる味わいとなっており、お酒を飲んだ後の体に染み渡ります。

水菓子
最後にお待ちかねのデザートの登場です。
『マンゴーシャーベット』
マンゴーの甘みを感じつつさっぱりと爽やかに食べられました。
『黒糖わらび餅』
もっちりとした食感が愉しめたわらび餅は、きなこの香ばしさと、甘みと程よい苦みがある黒糖との相性が抜群でとてもおいしかったです。
【まとめ・感想】
どのお料理も上品でおいしく、最後まで目と舌で愉しめるコースで大満足でした。
和歌山の旬の魅力を存分に味わえるとともに、心に響く日本料理を個室でゆったりと堪能し、最良な時間を過ごすことが出来ました。
またお鍋料理も名物で、50年以上も鍋料理にこだわりを持ち「鍋なら、ちひろ」の言葉に恥じぬよう、今も尚精進を続けておられます。
冬は”3年フグ”が堪能出来るてっちりや、”幻の高級魚”と称される天然本クエが味わえるクエ鍋、夏は雑賀崎の鱧を満喫できる鱧鍋など、また最高級ランクの和牛を使ったしゃぶしゃぶやすき焼き、オリジナル鍋などもあり、こちらもぜひ賞味したいメニューです。
お料理を運んで来てくれる仲居さんの笑顔も素敵で、お料理の配膳や説明も丁寧にしてくださり、最後まで心地よくお食事を愉しめました。
お魚料理がある為に、用意されていたレモンが添えられたおしぼりからもお店としての細やかな気遣いが感じ取れ、おもてなしの心を大事にしている印象を受けました。
(※レモンを触ってから手を拭くと手についた魚のニオイなど嫌なニオイが取れます。)
また季節を変えて、和歌山の旬の味わいと心温まるおもてなしを愉しみに訪れたい1軒です。

Instagramでも素敵なお店の情報発信中だにゃ!!
住所 :和歌山県和歌山市吉田801
電話番号:073-431-3939
営業時間:昼の部 11:30~14:30(L.O.14:00)
夜の部 17:00~22:30(L.O.21:30)
定休日 :水曜日(ほか年末・年始など)
駐車場 :専用駐車場30台
予約・訪問前に確認したいこと
本文の料理・コース名・掲載価格は訪問時の記録です。現在も同じ内容・価格で提供されているとは限りません。予約前に、店舗の公式案内で最新のメニュー・料金・営業時間をご確認ください。
四季の味ちひろ公式の店舗案内(確認:2026年9月6日)
クラクロ
